見たもん勝ち ～建設業応援団～
【監理課長会議】 平準化推進や連携強化を申し合わせ
2020/07/15建設時事
建設メール
国土交通省と都道府県の監理課長・入札契約担当課長などが意見交換する、本年度上期ブロック会議が14日の北海道・東北を皮切りに始まった。同ブロックでは、新・担い手3法の浸透に向けて▽施工時期等の平準化のさらなる推進▽円滑な施工確保および災害時における対応▽建設キャリアアップシステム（CCUS）の利用促進▽入札契約の改善に関する市区町村との連携強化（都道府県公契連との連携）―を申し合わせた。国交省では上期に開く全ブロックの会議で、同様の提案を行う方針だ。
施工時期等の平準化では、交付金事業を含めたゼロ債務負担行為や工期1年未満の工事における債務負担行為のより一層の活用をはじめ、平準化の具体的取り組みのさらなる充実に努める。取り組みが進んでいない管内市区町村に対しては改定した優良事例集の周知等により積極的な働き掛けや助言等を行う。特に人口10万人以上の市では本年度内に未実施団体をゼロにすることを目指す。
また新型コロナウイルス感染症の影響も踏まえ、公共工事の適正な入札・契約を通じた建設業の健全な発達と、防災・減災、国土強靱化のための緊急対策の加速化を図るため、引き続き不調・不落対策など公共工事の円滑な施工確保に努める。
CCUSに関しては、国交省直轄工事のモデル工事や地方自治体発注工事における加点評価など、先行する取り組みを参考に、普及状況も踏まえつつ公共工事におけるインセンティブ措置等の実施や積極的な検討を行う。
さらに、市区町村の契約担当者が参集する都道府県公契連と国との連携を強化し、地域の現状や課題を踏まえながら国と都道府県が連携して市区町村の入札制度の改善や働き掛けに努めていく。
