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【技術検定試験】 不正受験防止へ10月に検討委が対策提言
2020/08/05積算・資格news
建設メール
国土交通省は、施工管理技術検定試験の不正受験防止に向けた対策の検討に着手した。今年に入り実務経験書の虚偽記載等による不正行為が相次いで発覚したことを受けて有識者による検討会を立ち上げたもので、受験過程における課題を把握した上で、10月下旬にも検討会が不正防止対策の提言案をまとめる。
4日に開いた検討会初会合の冒頭、不動産・建設経済局の青木由行局長は「今般、複数の企業で実務経験に不備があるにもかかわらず社員が技術検定を受験し、不正に資格を取得する事態が連続して起きてしまったことは極めて遺憾」とし、不正が二度と起こらないよう国民の信頼に応えられる仕組みへ発展させるために検討を要請した。
国交省では、不正事案に対する調査結果を踏まえて①受験前の実務経験を積む時期②受験申請・審査時③受験時―の段階ごとに不正防止対策を検討する必要があると判断。各段階で受験者、証明者、審査者ごとに、すぐに実現可能な対策や将来的に実現を目指す対策などの具体的方法を検討する。
受験前の実務経験時に関しては、社員の実務状況の適切な記録・管理の在り方を検討。受験申請・審査時の対策では、受験者が実務経験を確認しやすい方法や旧所属企業での実務経験のチェック方法、不正申請に対するペナルティによる抑止策などを検討の視点とする。受験時については、実地試験において現場経験をより確認できる試験問題・方法を検討していく。
受験経験の不備事案は大和ハウス工業、西武建設、西武造園、水道機工で発覚。それぞれ第三者委員会の調査結果等を踏まえて原因究明と再発防止を図ることにしている。
国交省では本年度の受験者に対して申込用紙等に合わせて実務経験に関する注意喚起のチラシを同封するなど、実務経験の不備等の防止に努めている。
