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【建設施工】 パワーアシストスーツの現場導入へ検討着手
2020/08/06建設時事
建設メール
国土交通省は産学官連携により、建設施工におけるパワーアシストスーツ=
の導入方策を検討する。人間の身体機能を増加させるパワーアシストスーツは他産業で研究・実用化が進む中、建設施工の分野でも応用可能な技術はあるものの、活用効果が明確ではなく、普及には至っていない現状がある。国交省では5日に有識者等で構成するワーキンググループの初会合を開き、定量的な活用効果の評価が可能な指標の提示や、現場実証を通じた早期の社会実装に向けた環境整備を図る方向性を確認した。
の導入方策を検討する。人間の身体機能を増加させるパワーアシストスーツは他産業で研究・実用化が進む中、建設施工の分野でも応用可能な技術はあるものの、活用効果が明確ではなく、普及には至っていない現状がある。国交省では5日に有識者等で構成するワーキンググループの初会合を開き、定量的な活用効果の評価が可能な指標の提示や、現場実証を通じた早期の社会実装に向けた環境整備を図る方向性を確認した。 本年度は性能評価手法の検討に加え、模擬的な環境下で試験施工を行い、効果を把握する。2021年度以降は中長期的なロードマップの作成や技術の進展を踏まえた官民一体の制度整備を進め、直轄事業における導入促進手法等も検討していく。
初会合では、特許出願技術の開発動向が紹介されたほか、開発者側が事例紹介を、使用者側は現状と今後への期待を発表し、意見を交わした。使用者側からは「作業員が快適に感じてもらうことが大切」「作業員が自分で選んで使えるようになればいい」など作業員目線が重要といった指摘や「人力施工を近代化する形に変えていかなければ導入する意味がない」などの意見が出た。
国交省ではパワーアシストスーツに関する技術情報の提供を求めており、一般的に調達可能な技術や現場に導入する際の留意点、国への要望などを提案してもらい、今後の検討に役立てる考え。
=パワーアシストスーツ 体に装着し、装着者や作業対象に対し作用することで身体動作の支援、身体機能の改善・治療等を行う装置。日本の建設分野では重労働・危険作業の解消など現場環境の改善対策として活用が注目されており、「疲れ知らずスーツ」や「ロボットスーツHAL」などの導入例がある。
