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【特定技能外国人】 建設分野の国内初試験は鉄筋継手で33人受験
2020/08/28積算・資格news
建設メール
特定技能外国人として日本で就労するために合格する必要がある特定技能1号評価試験において、建設分野では初となる評価試験の国内試験が28日に富士教育訓練センターで実施された。職種は「鉄筋継手」で、4カ国の33人が受験した。内訳はベトナム23人、フィリピン8人、アルジェリアと中国が各1人。在留資格は、技能実習・特定活動が29人と大半を占めた。合格者は9月11日に発表される。 試験は新型コロナウイルス感染症への対応として、「3密」を避けるため分散実施とし、全受験生を一箇所に集合させないウォークスルー方式を採用。全国圧接業協同組合連合会（全圧連）が実技試験の採点者派遣や必要機材等の準備などの支援に当たった。実技試験は圧接工法の鉄筋の確認・加工、圧接器の取り付け・取り外し、品質の確認、作業後の整頓までの作業を制限時間30分で行った。
試験を実施した建設技能人材機構（JAC）の才賀清二郎理事長は、初めての国内試験で苦労したものの「終わってみればやってよかった」と安堵しながら「今後はまずは国内でできる試験の準備を進めて、数を増やしていきたい」と述べた。来賓として試験を見学した国土交通省の美濃芳郎官房審議官は「受験生が実力を発揮して合格し建設業の貴重な担い手となる特定技能外国人として、ぜひとも活躍していただきたい」と期待を寄せた。
現在、日本で圧接工事に従事するベトナム人とフィリピン人の受験生は、日本語による学科試験に苦戦はしたものの、実技試験は普段の仕事と同じ作業なので「簡単でした」と話した。また母国の家族を養うために日本で稼ぎ、頑張るとともに、将来的には在留期間の更新制限が無く、家族の帯同も認められる特定技能2号への移行にも意欲を見せた。
建設分野では現在、18の職種で試験区分が設けられており、第2弾の試験は「土工」を対象として9月15日に行われ、14カ国・52人の参加者を予定している。
