見たもん勝ち ～建設業応援団～
【技術検定試験】 不正受験防止へ実務経験チェックリスト提出を
2020/09/01積算・資格news
建設メール
施工管理技術検定試験の不正受験防止に向けた対策を議論する国土交通省の有識者検討会は、8月31日に2回目の会合を開き、実務経験の確認方法の改善や虚偽申請の抑止策、試験内容の見直しなどについて意見を交わした。10月下旬にまとめる提言では、①受験前（実務経験を積む時期）②受験申請・審査時③受験時④受験後―の4段階で整理し、証明者（企業）、受験者（個人）、審査者（試験機関）ごとの具体的な対応策を打ち出す。受験申請・審査時には、受験者が実務経験の算定方法を理解できるよう、今後はチェックリストの提出を求めるほか、試験機関が作成する「受験の手引き」の記載内容を工夫する。また旧所属分も含めた実務経験の確認方法も検討していく。
将来的には、実務経験を証明するためのシステム構築や既存データベースの活用、電子申請による受験申請から合格発表までの合理化も検討課題とする。
試験対策本の模範解答の勉強で解答できているという受験時の課題に対しては、暗記力を問うだけでなく、現場の実務経験を問う試験問題へと見直しを図る。
受験後の不正抑制策では、実務経験の記録・管理について建設業法令順守に伴う立入検査で確認を行う。他にもペナルティによる抑止策を今後検討する。
なお同検討会の提言に盛り込まれた内容のうち、実現可能なものは来年度の試験から取り入れる見通しだ。
