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【関東整備局就任インタビュー】 企画部長 岩﨑福久氏「フレームワークで不調・不落率低下へ」
2020/09/14インタビュー
関東地整発
関東地方整備局の岩﨑福久企画部長は、入札契約制度における不調・不落対策として進めているフレームワーク方式と公募型指名方式の導入で「速報値だが不調・不落率に低下傾向が見られる」と語る。また新たな働き方改革では「1都8県の建設業協会などとの意見交換会で丁寧に話を聞いて課題を把握し、改善すべき事は改善したい」と意欲を示した。 関東への着任は初めて。前職の中国地方整備局や大臣官房技術調査課などでの経験を生かして「昨年の東日本台風による災害からの復旧・復興に向けて、企画部の立場からしっかり取り組みたい」と抱負を述べた。続けて「フレームワーク方式と公募型指名方式の導入などは石原康弘前局長の旗振りで進めてきたが、これをしっかり引き継いで実効あるものにしたい」と意気込んだ。
特に注力したい分野は「災害からの復旧・復興工事を早急に進めるために必要な入札契約での不調・不落対策。また最前線で対応されている建設業界の方々の働き方改革と担い手確保。さらにコロナ禍も踏まえたインフラ分野におけるDX（デジタル・トランスフォーメーション）の推進」を挙げる。
DXについては国土交通省が重点的に取り組む方針を示しており「関東整備局も『i－Con人材育成センター』を受注者と発注者の両方が利用できる施設として、2021年度の運用開始を目指して準備を進めている」と前置きし「具体的には座学の研修所、パソコンでBIM／CIMなどを学習する実践講習所、5Gなどを遠隔操作する作業所などを千葉県松戸市の関東技術事務所に整備する予定。さらに整備局の庁舎内にも『DXルーム』の設置を考えている」と説明した。
大切にしている言葉は『天の時、地の利、人の和』。「古代中国の孟子の言葉で物事を成功させるためには人の和が一番大切という意味。06年ごろに出会い、人と人とのコミュニケーションが大事」と日々心掛けている。
【略歴】いわさき・よしひさ
1992年京都大学大学院工学研究科修了、建設省入省。国交省近畿地方整備局足羽川ダム工事事務所長、大臣官房技術調査課建設システム管理企画室長、中国地方整備局河川部長などを経て7月21日から現職。京都府舞鶴市生まれ、53歳。趣味はジョギングと出張先でのB級グルメ巡り。
