見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東整備局就任インタビュー】 大井裕子建政部長「CCUS活用し建設産業の担い手確保」
2020/09/23インタビュー
関東地整発
関東地方整備局の大井裕子建政部長は就任インタビューで「建政部の仕事は幅が広い。まちづくり・住まいづくり、建設産業の健全な育成、下水道や公園などがある」とし、特に注力するのは「建設キャリアアップシステム（CCUS）のより一層の定着と活用。現場に近い立場で携わることになるので、責任を感じている」との認識を明らかにした。 関東整備局では初となる女性部長。2006～08年に九州整備局を経験して以来で「場所も立場も違い、時間も12年たつので建政部に求められている姿は異なると思うが、これまでの経験を糧にして全力を尽くしたい」と意気込む。
コロナ禍で職員のテレワークと時差出勤が続く中で「許認可および補助金の業務は止められないので、特に建設産業の窓口では各課で工夫しながら仕事をこなしている。テレワークの環境も改善の余地はまだあるので、進めたい」と前向きに捉えている。さらに建設業界の健全な育成のために必要不可欠である「立入検査は行えていないが、バランスを取りながら現場に出ていきたい」と意欲を示した。
関東管内の印象については「日本の首都である東京を抱え建設業者の数も40％を占めるので、国を支えているエリアだと思う」と前置き。続けて「国土交通省に一番近い整備局なので各整備局とをつなぐ役割もありそうだ。緊張する面もあるが、子どものころから東京で生活し、親戚なども埼玉や群馬にいるので身近に感じる」と語る。
座右の銘は『吾日に吾が身を三省す』。論語由来の成語で、意味は一日に何度も自分の言行を振り返ってみて、過失のないようにすること。「学生時代に漢文の授業で習い、心に刺さった」と述べた。
【略歴】おおい・ゆうこ
1999年東京大学法学部卒、同年建設省入省。九州地方整備局建政部計画・建設産業課長、都市局都市政策課都市政策企画官、不動産・建設経済局建設市場整備課専門工事業・建設関連業振興室長などを経て、8月1日から現職。43歳。栃木県足利市生まれ・東京都板橋区育ち。趣味は宝塚の観劇、ラグビー観戦。
