見たもん勝ち ～建設業応援団～
〈耳寄り〉 住友林業「W350計画」が世界の優れた不動産開発で審査員特別賞
2020/09/23コラム
建設メール
住友林業が創業から350周年を迎える2041年を目標に計画する、地上70階建て高さ350mの木造超高層建築物を実現する研究技術開発構想「W350計画」が、世界の優れた不動産開発を表彰する「MIPIM AWARDS2020」の審査員特別賞を受賞した。MIPIMは世界最大の不動産見本市で、うち「MIPIM AWARDS」は革新性や偉業を成し遂げた優れたプロジェクトを表彰する式典。日本の応募作品が栄誉ある審査員特別賞を受賞するのは初めての快挙となった。
例年は3月にフランス・カンヌで開催されるMIPIMのイベント内で受賞者が表彰されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイベントが中止となり、発表が持ち越しとなっていた。
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同計画は全体構想を住友林業が手掛け、象徴となる木造高層建築物の設計は日建設計が担当した。高層建築物の木造化・木質化と街を緑に変える環境木化都市の実現を目指し、建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来の技術で人と社会、地球環境に貢献していく考え。
地上70階建て、延べ床面積に45万5000㎡で計画する「街を緑に変える」前代未聞の壮大な計画は、林業再生と地方の活性化につながることが期待されている。今回、世界から評価されたことで今後はその実現が大いに期待される。
