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【関東整備局インタビュー】 髙松諭道路部長「デジタル化でBIM／CIM活用」
2020/11/06インタビュー
関東地整発
関東地方整備局の髙松諭道路部長は「全員が同じ方向を向いて、最大限の力を発揮させることが大切。そのためには組織内の情報共有が必要となる」と話し、組織づくりの重要性を強調する。また、多くの仕事を効率的に進めるため「道路施設における維持管理などのデジタル化が鍵となり、BIM／CIMの活用に取り組みたい」と意気込む。 関東管内の印象は「面積的な広さをあらためて実感している。大型のプロジェクトも数多くあり、それぞれの事業に課題も抱えていると思うので、正しく検証し、適切に解決したい」と説明。さらに「関東整備局が独自に進めている『新宿などのバスタ事業』や『都心部での自転車通行帯事業』への取り組みも加速していく」との姿勢を見せる。
一方で一般国道の2次改築などについても「的確に予算を付ける必要がある。コロナ禍で税収が減る恐れがあり、事業の縮小を心配している」と話す。先月28日に立ち上がったBIM／CIM・DX推進本部については「受発注者双方の業務の効率化などを加速させるもので、道路事業では東日本高速道路会社や首都高速道路会社がすでに導入している。それらの情報を受けながら、良いものを取り入れたい」と今後の方向性を示した。
関東整備局への着任は2回目となる。1994年4月～95年3月まで「神奈川県の宮ヶ瀬ダム工事事務所でダムの本体工事に関係する型枠などの設計・積算を担当し、有意義な一年だった」と振り返る。
座右の銘は「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」で、江戸時代後期の米沢藩主であった上杉鷹山が家臣に与えた教訓を大切にしている。
【略歴】たかまつ・さとし
1993年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修士課程修了、建設省入省。四国地方整備局松山河川国道事務所長、道路局企画課道路計画調整官、和歌山県県土整備部長などを経て、6月22日から現職。51歳。富山市出身。趣味は旅行先で地元の名物を食べること。鉄道が好きで「読み鉄」らしい。
