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【社保加入と賃金】 3万業者に実態調査を／新たにCCUS活用状況も
2020/12/08建設時事
建設メール
国土交通省は、社会保険加入や賃金および法定福利費の支払い状況に関する本年度の実態調査を開始した。実態に即した調査とするため、直近の現場を取り上げて具体的な状況を把握する点が特徴。建設業許可業者から無作為に抽出した約3万業者が調査対象で、7日付で調査票を発出した。民間工事も含めて元請けから下請けまでの実態を調査することにより社会保険加入対策の取り組み結果を評価するとともに、課題を整理し、追加的に必要な施策を検討するための基礎資料とする。本年度からは、新たに建設キャリアアップシステム（CCUS）の登録や活用状況、一人親方の実態や契約方法も調査項目に加えている。
ウェブアンケート方式により、来年1月8日を回答期限とする。設問の大半は選択肢形式で、15分程度で回答できる。
質問のうち、CCUSに関しては登録や活用の有無のほか、未登録および未活用の場合は理由も回答してもらう。また一人親方については、実態把握につなげるため、仕事を依頼する時の内容や見積書の作成・提出、報酬の支払い方法などの項目を追加した。
他にも賃金の支払い状況は、直近の一現場に従事した技能労働者に支払った賃金額、賃金改定の有無、改定率を質問。法定福利費の支払い状況では、直近の一現場における見積書の活用状況、見積額と受取額の差、請負代金内訳書の活用状況などの回答を求める。
調査結果は、年度内に開く建設業社会保険推進・処遇改善連絡協議会で報告する予定だ。
