見たもん勝ち ～建設業応援団～
【標準歩掛】 土木工事は実態踏まえ8工種で改定
2021/02/05積算・資格news
建設メール
国土交通省は土木工事の積算に用いる標準歩掛について、実態調査の結果を踏まえて2021年度から一部改定する。今回は新規工種の制定はなく、8工種で日当たり施工量、労務、資機材等の変動により改定を行った。
対象は▽軟弱地盤処理工（高圧噴射攪拌工）▽鋼管・既製コンクリート杭打工（パイルハンマ工）▽ニューマチックケーソン工▽ポストテンション桁製作工▽PC橋架設工▽ポストテンション場所打ホロースラブ橋工▽ポストテンション場所打箱桁橋工▽公園植栽工―。
主な内容としては、軟弱地盤処理工（高圧噴射攪拌工）で二重管工法における適用範囲を拡大する。ニューマチックケーソン工では、足場工の見直しに加えて、中埋コンクリート工の施工歩掛を新規設定する。PC橋架設工では、PCケーブルにおけるグラウト施工歩掛を見直す。
また、直轄工事の積算に用いる電気通信と機械設備の標準歩掛の改定も行った。電気通信編では新規工種として「簡易型交通量計測装置設置工」を制定する。
機械設備編では「消融雪設備」と「塗装」の2工種で機械設備工事積算基準に関する標準歩掛を改定。さらに同積算基準で現場管理費率を見直したほか、新たに「施工箇所点在型」を制定した。
土木工事費の積算に関しては、施工パッケージ標準単価も改定する。新規で制定するのは「土工（砂防）（ICT）」の1工種。物価変動に関する見直し等により、日当たり施工量、労務、資機材等の改定を行ったのは、▽床掘工▽人力運搬工▽人工張芝工▽場所打擁壁工（1）▽排水構造物工▽サンドマット工▽構造物とりこわし工▽吸出し防止材設置工▽消波根固めブロック工（ブロック撤去）▽砂防ソイルセメント工▽車止めポスト設置工▽防雪柵現地張出し・収納工▽落下物等防止柵設置工▽情報ボックス工―の14工種となる。
新たな施工パッケージ型積算方式標準単価表は、3月末に国土技術政策総合研究所のホームページに掲載される。
