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【国土強靱化】 3か年緊急対策は6・9兆円で141項目達成
2021/06/18建設時事
建設メール
政府が2018年度から進めてきた「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」の実施結果がまとまった。目標としていた全体でおおむね7兆円程度の事業規模については、現地状況の詳細確認等で精査したところ、対策期間である20年度までに約6・9兆円を確保し、順調に進捗したことが分かった。緊急対策に盛り込まれた160項目のうち、20年度までの予算で所定の目標を達成した項目は141項目だった。コロナ禍や現場条件等による計画・工程の変更などの影響で一部に遅れがあるものの、12項目は目標達成のめどが立っているため、全体として目標は「おおむね達成した」と評価している。
目標達成に向けて検討が必要な7項目に関しては、関係省庁で対応を検討し、早期に結論を得た上で速やかに実施する。
対策により災害時に効果を発揮した事例としては、河川改修や雨水調整池整備、体育館の耐震補強などを進めた結果、大規模な浸水、土砂災害、地震・津波等による被害の防止・最小化につながった。また、災害拠点病院等の自家発電設備や給水設備整備、高圧ガス設備の耐震補強等に関する緊急対策によって災害対応力の強化やエネルギー供給の確保を図った。道路法面・盛土等の緊急対策では、豪雨に対する法面崩落被害を未然に防止するなど、交通ネットワークの確保等で効果が出ている。
