見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全中建・総会】 土志田会長「働き方改革で若者が志す産業へ」
2021/06/18業界動向
建設メール
全国中小建設業協会（全中建）は18日、コートヤード・マリオット銀座東武ホテルで2021年度定時総会を開催した。土志田領司会長は、コロナ禍で国内経済が減速する中で「大幅な公共事業予算の拡大による下支えが何より重要であり、新3K確立への分岐点。中小建設業者は地方自治体が発注する公共工事を受注の柱で、集中的に実施している防災・減災、国土強靱化のための対策や老朽化対策を強力に推進していただくことが何よりも重要」と説明。また、若者が志す産業へ向けた働き方改革宣言として「高い水準の公共投資を背景に当分の間、2％以上の労務費の引き上げに対して会員それぞれが取り組むことを申し合わせている。業界で働く労働者の処遇改善を図り、社会貢献できるよう一人でも多くの入職者を増やすような環境整備に適切に取り組む」と話した。
全中建では21年度、社会に貢献する力強い地場産業を目指してと題したスローガンの下で、▽地域の防災・減災と復旧・復興への対応▽公共事業予算の長期・安定的な確保と地域建設業者の受注機会確保▽工事発注および引き渡し時期の平準化・設計変更の適切な対応・工期設定の適正化▽施工単価補正など形を代えた歩切りの完全撤廃とダンピングの排除―などに取り組む。
◎来年の参院選へ足立敏之議員に推薦状
全国中小建設業協会（全中建）は、足立敏之参議院議員を来年7月の第26回参議院議員通常選挙における比例代表議員候補者として自由民主党に推薦することを決めた。18日に開いた通常総会の席上、土志田領司会長が足立議員へ推薦状を手渡した。
足立議員は「これからも公共事業予算の確保や、建設産業がより仕事がしやすくなるような環境をつくり、新3Kも含めて進めていきたい。若い人たちが志を持って入ってきていただける未来のある輝ける産業として、さらに発展していけるように全力を尽くして頑張っていく」とし、引き続き支援を要請した。
