見たもん勝ち ～建設業応援団～
【国際園芸博覧会】 27年の横浜開催へ準備／会場建設費は320億円
2021/06/22建設時事
建設メール
国際園芸博覧会を2027年に横浜市で開催し、国際博覧会条約上の開催申請手続きを進めることが22日に閣議了解された。今後は国土交通省や農林水産省、地方自治体、民間等が協力して準備を進めていく。同博覧会のテーマは「幸せを創る明日の風景」。開催期間は27年3月から9月。場所は横浜市旭区・瀬谷区の旧上瀬谷通信施設で、博覧会区域は約100ha、参加者数はICT活用等の多様な形態を含めて1500万人を予定する。今後、具体的な計画策定に当たっては、適正な規模・質としつつ、費用の観点から効率性を追求する考え。資金計画によると、会場建設費は320億円、運営費は360億円を見込む。
国際園芸博覧会は、国際的な園芸・造園の振興や花と緑のあふれる暮らしの創造等を目的に各国で開催しており、日本では1990年の「大阪花の万博」以来2回目。横浜市の博覧会では、さまざまなテーマ性を持つ「Village」を展開し、花や緑、自然と人とのつながりがもたらす未来の風景を表現する。
閣議了解事項によると、会場建設事業については、長期的地域整備との整合性を十分に図ることとし、長期的地域整備によって行われるべき土地造成、施設整備等は事業から除外する。会場建設費の総額に占める補助対象事業の割合は3分の2程度とし、残りは民間資金等で対応する。博覧会開催に関連する公共事業は必要性等の十分な検討を行い、通常の公共事業費の中での適切な配分により対処し、新たに国および自治体による特別の財政措置は講じないとしている。
