見たもん勝ち ～建設業応援団～
【入札契約改善推進】 葛城市の支援事業者は建設技術研究所
2021/07/05建設時事
建設メール
国土交通省は、本年度に奈良県葛城市を対象に実施する入札契約改善推進事業の支援事業者について、公募の結果、建設技術研究所に決めた。今後、葛城市における入札契約の適正化に向けた課題の整理、取り組み状況の「見える化」などを通じて、地域の実情を踏まえた改善を支援していく。
葛城市は人口約3万7000人で、2019年度の普通建設事業費は約17・1億円。予定価格等が事前公表であるため、くじ引きによる落札者決定が全発注の4割を占めるなど常態化している。また入札担当課に技術職員が配置されておらず、適切な発注方式の検討が難しいものの、議会から入札制度改革が求められるといった課題がある。
今回の支援事業では工事・業務の入札契約制度全般の見直し・改善を図る方針で、年度内に成果をまとめる。人口10万人未満で葛城市と同じような悩みを抱える市町村の参考になるような改善策の検討を視野に入れる。
本年度は別途、岡山県内における入札契約改善推進事業の支援も行っており、全自治体が参加する勉強会を年度内に複数回開催して、改善に向けた方向性を検討していく。
