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【ICT施工】 22年度は小規模工事にも工種拡大を
2021/07/16建設時事
建設メール
国土交通省は直轄土木工事におけるICT施工の工種について、2022年度からはICT構造物工の「橋梁上部工」や「基礎工」のほか、中小建設業がICTを活用しやすくなるように小規模工事への適用に向け「床堀工」と「小規模土工」にも工種拡大を検討する。
ICT床堀工とICT小規模土工は、都市部や市街地で行う修繕工事等でドローンによる測量、トータルステーションを使ったレーザ測量など効率的な出来形管理が困難な場合や、中型のバックホウでの施工が難しい狭小箇所の現場でICT導入が進むように、小規模現場にも対応した基準類を整備する。主に断面管理のほか、測量器や小型マシンガイダンス機の活用を想定している。
ICT構造物工に関しては、出来形管理等へICT施工を拡大するとともに、取得する3次元データを活用し維持管理分野の効率化を図る。構造物工の関連工種として、基礎工の出来形管理に3次元計測技術を活用することで、杭芯位置、杭径計測作業の出来形計測時間を短縮する。橋梁上部工の出来形管理でも3次元計測技術を用いて計測時間を短縮につなげる考えで、竣工時の3次元計測データの維持管理への活用を検討していく。
民間等の要望を踏まえた基準の策定・改定も進める。本年度は5月までに20件の提案があり、11件に対しては年度内に基準類改定等による対応を予定する。
