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【建設施工】 パワーアシストスーツ現場導入へ20現場で実証を
2021/08/04建設時事
建設メール
現場での作業環境改善を支援する建設施工におけるパワーアシストスーツの導入方策を検討している国土交通省は、本年度の検証方針を固めた。昨年度に実施した模擬作業の結果を踏まえて、本年度は全国の20現場程度で実証を行う。平常時と災害時（災害復旧）の場合を想定し、昨年度に未検証だったパワーアシストスーツを含めた多数の種類で検証を進める。
検証期間は、平常時は装着習熟期間、苦渋や疲労評価が把握できる長期検証とし、災害時は緊急対応の模擬検証に有用な期間とする。昨年度の検討を踏まえた評価指標の追加・改善としては、本来の機能評価の面から装着慣れの度合いによる評価や、スーツにより設計機能が異なる点に対応し、長期的な作業、短期の重負荷による疲労の変化等を把握する。また、部分的な作業における出来高の評価が困難な面もあることから、作業正確性に置き換える。
本年度は技術の追加公募を行う予定で、作業および活用場面に基づき▽一般に調達が可能なパワーアシストスーツの技術情報▽パワーアシストスーツを建設施工の現場に導入する際の留意点―のほか、新たに導入を期待する建設作業内容や建設現場も募集する。9月上旬までに公募内容や試験要領、評価項目、評価方法をまとめ、11月にも現場実証に入る。来年1月下旬には現場実証の結果に基づく課題と活用に向けた検討を行い、導入促進につなげていく。
