見たもん勝ち ～建設業応援団～
【民間設備投資計画】 建設・機械設備で後ろ倒しが減少
2021/08/11業界動向
建設メール
建設物価調査会は、民間企業設備投資動向調査（2021年6月1日時点）のうち、新型コロナウイルス感染症による国内建設投資計画および機械設備投資計画への影響に関するアンケート調査結果（確報）をまとめた。1201社から回答があり、建設・機械設備ともに、前回の3月調査と比べて投資計画は「後ろ倒しになった」という回答が減少し、「変わらない」が増加した。昨年9月の調査以降、「変わらない」の割合が徐々に増えてきている。
7～9月以降の建設投資計画が「変わらない」と回答したのは862社（71・8％）、「後ろ倒しになった」と「中止または無期限延期」が合わせて95社（7・9％）で、「前倒しになった」が10社あった。機械設備投資計画では「変わらない」が856社（71・3％）、「後ろ倒しになった」と「中止または無期限延期」が計125社（10・4％）、「前倒しになった」が6社となっている。
投資計画が後ろ倒しになった要因では、建設投資・機械設備投資ともに依然として「自社のキャッシュフロー確保」と「市場の先行き不透明感」の回答が多い。一方で材料入手状況や生産体制の都合など、これまでのような外的要因による投資計画の遅れは減少し「各社それぞれの経済的な内的要因によって、投資するかしないかを選択できるようになった変化が読み取れる」と推察している。
産業別では、製造業の加工組立型産業で、非製造業では運輸業において投資計画が後ろ倒しや中止・無期限延期と回答した企業の割合が多かった。
