見たもん勝ち ～建設業応援団～
【22年度概算要求】 国交省と厚労省が連携し建設業の人材確保・育成
2021/09/06建設時事
建設メール
建設業の人材確保・育成に向けて、国土交通省と厚生労働省は連携して関連施策を進めており、2022年度概算要求では引き続き、人材確保、人材育成、魅力ある職場づくりの観点から必要額を求めている。このうち厚労省の関係では、建設事業主等に対する助成金による支援として一部新規を含めて70・7億円を増額要求した。人材確保等支援事業では、建設キャリアアップシステム（CCUS）等普及促進コース（仮称）を新設し、建設事業主団体が実施するCCUS技能者登録料等の補助やCCUS登録等に係る代行申請手続き、就業履歴を蓄積するカードリーダーの導入等に対して支援する。
また、人材開発支援助成金（建設労働者技能実習コース）では、建設キャリアアップカード登録者について賃金助成額を1・1倍にする制度を22年度まで延長する。
建設労働者育成支援事業の実施や認定職業訓練および広域団体認定訓練に要する経費を補助するための要求額は5・2億円で、22年度も事業を継続。さらに建設機械等の運転技能だけでなく、パソコンスキル講習などを組み合わせたハロートレーニング（職業訓練）を引き続き実施するための事業費1・2億円も盛り込んだ。
雇用管理責任者等に対する研修の実施には8200万円を充て、「コミュニケーションスキル等向上コース」を開催。高等学校（工業科、普通科）や高等専門学校の先生・生徒と建設業界がつながる機会となる出前授業や現場見学会等の実施には2800万円を求めた。
建設業の一人親方等の安全衛生対策支援事業の要求額は1・1億円に拡充し、労災保険に特別加入している一人親方等に対する安全衛生教育、入場している工事現場への巡回指導を実施する。
建設業における墜落・転落災害等防止対策推進事業には8700万円を充て、専門家による診断の実施、診断結果に基づく現場への指導・支援などを行う。
