見たもん勝ち ～建設業応援団～
【国交省概算要求】 〈水管理・国土保全局〉「流域治水」本格実践
2021/09/07建設時事
建設メール
国土交通省水管理・国土保全局の2022年度予算概算要求では、ハード・ソフト一体の水害対策「流域治水」の本格的実践等を図るため、対前年度当初比1・17倍となる1兆1331億円を要望した。主な内訳は流域治水関係で7440億円、インフラ老朽化対策等による持続可能なインフラメンテナンスサイクルの実現に2133億円など。
流域治水の関係では、新規で浸水想定区域図・ハザードマップの空白域の解消を図るほか、水災害リスクを踏まえたまちづくり・住まいづくりを支えるための流域治水関連法の活用、災害復旧事業でも流域全体で水災害リスクを低減する対策を進める流域治水型の災害復旧の促進、林野庁との連携による流域流木対策の推進、まちづくりに資する土砂災害対策の集中的支援、砂防における原形復旧に拘らない災害復旧の促進などに取り組む。
DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進では、整備・管理のDXとして3次元点群データを活用した3次元河川管理図等により、調査・計画、設計、施工、維持・管理、被災調査の一連の業務を高度化・効率化する。また下水道施設に関する情報等をデジタル化するために必要な経費を支援する事業を創設する。
カーボンニュートラルの推進では、新規で下水道事業における創エネ・省エネの推進やダムにおける未利用水力エネルギーの活用を図る。
他にも、26年度までに汚水処理施設の概成を達成するため、下水道未普及対策に係る交付金制度を拡充し、整備を加速化していく。
