見たもん勝ち ～建設業応援団～
【休廃業・解散】 建設業は依然トップ／1-9月の動向調査
2021/10/22業界動向
建設メール
帝国データバンクがまとめた、本年1月から9月における全国企業「休廃業・解散」動向調査の結果によると、速報値で4万1761件となり、前年同期比で3・7％減少している。無利子・無担保融資や資本性劣後ローンなど充実した資金繰り対策の効力が続いていることに加え、コロナ対策の各種補助金・支援金などが中小零細企業の経営を下支えし、休廃業・解散の増加を抑制した。ただし、全国では減少が続くものの下げ止まりの兆しがあり、2021年通年では前年比微減の5万5000件前後になると予想している。業種別では、建設業が5519件で、前年同期比0・6％減となったものの、依然として最も多かった。
業種別の状況は、その他を除く7業種中3業種（運輸・通信業、サービス業、不動産業）で前年同期を上回った。業種細分類では、ビル・マンション等の冷暖房設備工事を行う熱絶縁工事が前年同期比70・8％増、製材業が同比48・4％増、舗装工事が同比40・0％増、建設機械器具賃貸が同比39・1％増などと増加が目立つ。
なお、同期間の倒産件数は4534件で、前年比で25・0％減となっている。
