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3次元点群データ活用し道路斜面災害のリスク箇所抽出へ
2021/10/27建設時事
建設メール
国土交通省は、昨今の災害における被災事例を踏まえ、3次元点群データを活用した道路斜面災害リスク箇所の抽出要領（案）をまとめた。航空レーザ測量等によって取得した3次元点群データと点群データから作成したレーザ測量地形図等を使った、道路斜面災害のリスク箇所の抽出方法、評価方法、抽出・評価結果の整理方法の標準的な手法を示している。
道路防災点検要領の点検箇所選定を行うまでの絞り込みに3次元点群データを活用する方針で、災害リスク箇所の抽出に航空レーザ測量結果や微地形表現図を用いることを基本とする。
また、路線沿いの斜面の尾根から谷までを災害要因の判読範囲とするため、1㎡当たり4点以上の高精度な点群データを使い、斜面内の災害要因をほぼ漏れなく抽出。災害要因に関する地形情報を網羅した地形判読も実施する。
道路斜面災害リスク箇所の抽出・評価結果は、道路沿いのリスク箇所や危険度を分かりやすく把握できるよう、点検記録にレーザ測量地形図を活用するため、今後のデータ連携に対応した記録を行う。
同要領は、各道路管理者が道路区域外を含む広範囲の土砂災害リスク箇所を効率的に把握し、対策を計画立案・実施する際に活用してもらう。
