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岸田首相が表明「デジタル活用した地域活性化への交付金を展開」
2021/11/11建設時事
建設メール
10日に第2次岸田内閣を発足させた岸田文雄首相は、同日に会見を開き「国民の声にこれまで以上に耳を傾け、現場で起こっている問題に正面から取り組み、国民の信頼と共感を得ながら、丁寧で寛容な政治を進めていく」との決意を表明した。経済政策に関しては、新しい資本主義の起動に向けた議論を本格的に始めたことに触れ「新しい資本主義実現会議で取りまとめた緊急提言の内容を経済対策にもしっかりと盛り込む。成長のための投資と改革を大胆に進め、その成長の果実を国民一人一人に実感していただきたいと思っている。そのための新しい分配の仕組みを作り、動かしていく」と強調した。
成長戦略の中では、デジタル田園都市国家構想に特に力を入れるとし「デジタルの力を取り込み、地方から新しい時代の成長を生み出す。この具体化に向け、デジタルを活用した地域活性化への交付金を大規模に展開する。さらに、デジタルインフラに対する投資を進める」と意欲を見せた。
民間部門による分配の強化にも取り組む方針で「給与を引き上げた企業を支援する賃上げ税制について、控除率の大胆な引き上げなど制度を抜本的に強化し、賃上げを後押しする。月内に行う次回の新しい資本主義実現会議において、来年の春闘に向け、賃上げの議論をスタートさせる」とした。公的部門での分配強化に向けては「民間における賃上げに先んじて、看護、介護、保育、幼稚園などの現場で働いている方々の給与を増やしていく」との考えを示した。
