見たもん勝ち ～建設業応援団～
【BIM／CIM】 22年度は直轄業務の詳細設計で原則適用
2022/02/22建設時事
建設メール
2022年度における、国土交通省のBIM／CIM実施方針が明らかになった。23年度より小規模を除く全ての公共工事でBIM／CIMを原則適用することから、22年度は一般土木、鋼橋上部の大規模構造物では全ての詳細設計・工事で原則適用する。小規模を除くそれ以外に関しては、全ての詳細設計で原則適用し、21年度に詳細設計でBIM／CIMを活用している場合は工事でも適用する。
また、円滑な事業執行のため、BIM／CIM活用業務・工事において発注者が任意で設定する要求事項（リクワイヤメント）について、22年度から新規で測量業務に適用する「既存地形及び地物の3次元データ作成」を追加。現況地形の点群データを取得し、3次元データを作成することで、後工程の詳細設計に円滑なデータ受け渡しを行うことを目指す。継続事項のうち、業務関係では既存6項目の一部で適用が見込まれる場合の変更を行うが、工事（4項目）は従来通りとなる。
他にも、インフラ管理効率化のために蓄積すべき情報や手法を検討する。
直轄事業の調査、設計段階から3次元モデルを導入するBIM／CIMは運用拡大が進み、21年度は未定分を含めて設計業務・工事で805件の活用を見込むなど、件数が年々増加している。
