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【建設雇用改善計画】 CCUS普及促進へ新たな助成コース新設を
2022/03/08建設時事
建設メール
厚生労働省は、本年度から始まった「第10次建設雇用改善計画」の実施状況と2022年度の予定を明らかにした。建設キャリアアップシステム（CCUS）等の推進による担い手の確保・育成では、建設関係の人材開発支援助成金の建設労働者技能実習コースにおいて、CCUS登録者に技能実習を受講させた事業主に対して賃金助成の単価を割り増しで助成。昨年11月末現在で助成対象人数は1万4846人となっている。22年度は同助成金にCCUS等普及促進コース（仮称）を新設し、建設事業主団体が構成員に対して技能者登録料等の経費を補助する事業などを実施した場合に助成を行う。
安定就労の確保に向けては、21年度の建設労働者雇用支援事業（雇用管理基礎講習コース）の受講者数が7685人で、実施回数は172回となる見込み。一人親方に対する安全衛生に関する知識習得支援では、安全衛生教育の実施と現場の巡回指導を昨年12月末時点で1896回実施した。
働き方改革の関係では、CCUSの現場入場記録を公共発注者が利活用することで、週休2日工事による技能者の休暇取得に役立てる方策を検討。22年度はCCUSに技能者の労働状況を一覧で確認できる機能を整備し、9月から週休2日モデル工事などの履行状況確認への活用を目指す。
長時間労働の改善では、労働時間短縮・年休促進支援コースの助成として、昨年11月末現在で1182件に対して支給した。支給金額は9億5066万7000円となる。
労働災害の防止に向けては、昨年12月末時点で墜落・転落災害防止のための安全衛生専門家による技術的な助言・支援を408現場で実施したほか、墜落災害防止に関する研修会を開催して2962人が受講した。再生砕石への石綿含有産業廃棄物の混入防止等のためのパトロールは1273件で実施している。
