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【セメント協会】 新会長に不死原正文氏／4月1日付で就任
2022/03/25業界動向
建設メール
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不死原新会長
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セメント協会は24日に記者会見を開き、小野直樹会長が退任し、4月1日付で不死原正文氏（太平洋セメント代表取締役社長）が新会長に就任することを発表した。新任に当たり「最重要課題はカーボンニュートラルへの取り組み」と抱負を語るととともに、大きく4つの方針を示した。
不死原新会長は「セメント業界は、コロナ禍で2年間厳しい状況が続き、ようやく収まりかけたところにウクライナの情勢で燃料、石炭単価が上がり、先が見えない状況」と現況を語った。その上で今後の協会の方針として「まず良い品質のものを安定的に供給すること。本年度の国内セメント需要が年間3800万トンのラインで、55年前の水準に落ち込む見通し。これは外環、リニア等の大型工事の進捗がはかどらなかったためで、それらが再開すれば安定して推移すると期待している」と説明。また「2つ目はカーボンニュートラルへの取り組みで、これは最重要項目。業界共通の認識として、2050年の達成へ向けて取り組む」と強調した。
さらに「3つ目はセメントの新しい需要を模索するとともに、コンクリート舗装を普及させる。4つ目は循環型社会構築への貢献で、セメント産業はいろいろな分野から廃棄物や副産物を受け入れている。これからも積極的に取り組んでいく」と述べた。最後に「セメント協会がいかに社会に貢献しているか、その活動を広く知っていただけるよう周知に努める」と意欲を見せた。
【略歴】ふしはら・まさふみ
1978年3月大阪大学経済学部経営学科卒業、同年4月小野田セメント入社。94年秩父小野田（秩父セメントと合併）大阪支店資源営業部長。98年太平洋セメント（日本セメントと合併）中部環境マテリアル支店副支店長兼リサイクル資源部長、2015年取締役常務執行役員、18年代表取締役社長、セメント協会副会長。67歳。
