見たもん勝ち ～建設業応援団～
【財政審】 業務連動型の補助制度を／財政健全化に向けた建議
2022/05/27建設時事
建設メール
財務省の財政制度等審議会が財政健全化に向けた建議をまとめ、財務大臣へ提出した。社会資本整備の関係では、経済成長等につながるストック効果の最大化を図るため、業務連動型の補助制度の創設、利水ダムの事前放流等による治水効果を織り込んだハード整備の必要量の精査、発注方法の工夫など、適切な事業選定や事業執行の在り方を検討すべきとした。
また、災害リスクの低い土地への居住などの集中化・コンパクト化を進めるため、既存ストックを最大限活用した事前復興計画を策定するとともに、中長期的な国土計画にも位置付けることを提案した。
さらに、将来の維持管理コストも考慮に入れたアセットマネジメントの推進へ、新技術等の効果を踏まえたライフサイクルコストの推進手法を検討するほか、高速道路や整備新幹線について適切な受益者負担に基づく整備・維持管理を求めた。
今回の建議は「歴史の転換点における財政運営」と銘打ち、世界経済、日本経済の中長期の構造的な変化となる可能性も念頭に、経済・財政運営に臨む必要があると強調している。
