見たもん勝ち ～建設業応援団～
【関東整備局】 技術シーズのマッチングで無人除草技術を現場実証
2022/06/09建設時事
関東地整発
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実証に参加した３社と草刈り機（左から、インダストリーネットワーク・伊藤氏、石井製作所・石井氏、ユニック・竹内氏）
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関東地方整備局は、現場ニーズと技術シーズのマッチングで「急勾配でも除草できる無人化・遠隔化技術」の現場実証と見学会を栃木県足利市の奥戸町防災ステーション堤防で開催した。シーズ提案技術は、ユニック（杉並区）、石井製作所（山形県酒田市）、インダストリーネットワーク（長野県岡谷市）―の3社が草刈り機を持ち寄り参加した。
関東地整企画部の岩﨑辰志建設情報・施工高度化技術調整官は「われわれの現場の課題解決には民間開発者の技術力が必要となる。本日は民間開発者が用意できないフィールドを提供し、使用した感想を反映させるよい機会となる。ネガティブな意見も一つ一つが開発の糧となるので、未来への投資と考え声を上げてほしい」と現場実証への期待を示した。
見学会には国土交通省および各事務所の職員約80人が参加し、A～C班に分かれ、3社の除草技術の検証を熱心に見守った。さらに、草刈り機を実際に操縦して、取り扱いのしやすさなどを体験した。
急勾配箇所での除草作業は、2019年度から飛び石事故防止対策として上下刃逆回転式機械の使用を推奨している。作業上の危険性が高く、従来式機械よりも作業効率が劣る。また、堤防除草は夏場作業になり、熱中症対策も求められるため、急勾配でも安全で効率的に作業員の負担を軽減できる無人または遠隔操縦等による機械除草技術をニーズとしている。
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3社の技術シーズは次の通り。
▽ユニック=「UNIMOWERS（傾斜地でパワフルに使えるオール電動草刈り機）」。独自開発のクローラーが急勾配に強く安定した走行や草刈りができ、安全な位置からリモコン操作ができる。作業効率はスイッチバック方式で10倍以上向上。1回の充電で1000㎡の草刈りが可能
▽石井製作所=「中山間地域の急斜面での除草に向けた遠隔操作型草刈り機の提案」。（ラジ刈ル）、ラジコンで簡単に操作でき、転倒角55度、傾斜角40度までの坂で使用可能。刈り取り高さは最小1㎝で、㎜単位で調整できる。作業効率は時速560～1120㎡。バッテリーとモーターによる完全電動式で静穏
▽インダストリーネットワーク=「KaruCraw（カルクロウ）～河川堤防除草向けカスタマイズ人とロボットの共生・協創作業～」。特殊なクローラー形状で横滑り防止対策が施されており、横移動時は45度で作業が可能。上下登坂移動時は30度以下であれば転倒しない
