見たもん勝ち ～建設業応援団～
【登録基幹技能者】 3月末で8万人超える／推進協議会総会で報告
2022/06/17業界動向
建設メール
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大木会長
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登録基幹技能者制度推進協議会（大木勇雄会長）の2022年度総会が17日に開かれた。今回、全国建築測量協会、全国解体工事業団体連合会、全国圧入協会の3団体が新規入会し、本年3月末の時点で登録基幹技能者数が8万人を超えたことが報告された。
冒頭、大木会長は制度の重要性が高まっているとしながら「一部の発注者、元請け企業では制度の認知、活用方法の理解が十分とはいえない。登録基幹技能者が建設工事において適正に評価・活用されることは、建設工事の品質確保や安全管理はもとより、登録基幹技能者の確保・育成に努める優良な専門工事業者の受注機会の拡大、それを通じた建設業界の担い手の確保・育成に大きく寄与する」とし、有資格者の質・量の充実へ積極的に取り組む考えを示した。
国土交通省建設市場整備課の西山茂樹課長は、登録基幹技能者は建設キャリアアップシステム（CCUS）の能力評価制度の中でレベル4という最高資格の要件に位置付けられるなど重要性が高いと説明。また「足元では担い手確保に加え、資材高騰に大変ご苦労されている。国交省としても公共工事、民間工事ともにできることはやらせていただく」と話した。
協議会事務局を務める建設業振興基金の佐々木基理事長は「登録基幹技能者はレベル4のゴールドカード所有にふさわしい方々だが、実際に持っている人は4万人ぐらいしかいない。ゴールドカードを持つ職人にはそれなりの評価をして処遇を考えるべきとう意見も出ている」とした上で「有資格者にはゴールドカードの申請手続きをお願いしたい」と要請した。
22年度の事業計画では、総合評価方式で制度未活用の都道府県、政令指定都市等に引き続き制度の周知徹底と活用を促すほか、CCUSへの登録申請の普及・啓発、最新情報を反映したパンフレット改定などを行う。
21年度末における登録基幹技能者の資格保有者は36職種・8万825人となり、前年度比で4339人増加している。
