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【公共建築】 木造工事で新たな積算／統一基準整備へ検証を
2022/07/19建設時事
建設メール
国土交通省官庁営繕部は、公共建築の木造工事における新たな積算手法を試行している。官庁営繕事業のうち低層・小規模の木造工事の数量積算で、実態を踏まえた算出が可能となるよう2021年から木取り=
の概念を取り入れ、製材等の数量を所要数量で算出する試行を始めたところ。試行による効果と課題等を検証した上で、今後、木造建築工事の積算に関する統一基準を整備する予定だ。
の概念を取り入れ、製材等の数量を所要数量で算出する試行を始めたところ。試行による効果と課題等を検証した上で、今後、木造建築工事の積算に関する統一基準を整備する予定だ。 従来、製材や集成材の数量は設計数量で算出し、見積もりを依頼する。定尺材から挽（ひ）き出す方法等は見積依頼先であるプレカット工場などが検討し、切り無駄といった材料ロスなどは見積単価の中で考慮することから、工事費算出のための見積依頼が依頼先への負担となっている。
試行では、製材等の数量を設計数量で算出後、設計業務の受注者が定尺材の長さを踏まえて所要数量を算出し、見積もりを依頼。所要数量の算出には「木取りプログラム」を利用することで、積算担当者に過度な負担がかからないよう配慮する。試行対象は、低層小規模の木造建築物のうち、軸組構法（壁構造系）および同構法（軸構造系）の建築物となる。
=木取り 一般に流通している定尺材（3m、4mなど）から、1本または複数の部材を部材のロスを少なく挽き出す方法。
