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【登録基幹技能者】 送電線工事、さく井を認証／講習は全42種目に
2022/07/28建設時事
建設メール
建設業法施行規則に基づき、26日付で国土交通省から登録基幹技能者講習機関として二つの機関が認証された。41番目の登録が送電線建設技術研究会（大石祐司理事長、東京都千代田区）で、講習種目は「登録送電線工事基幹技能者」。42番目の登録が全国さく井協会（足立敏之会長、東京都中央区）で、講習種目は「登録さく井基幹技能者」となる。
「送電線工事」は、発電所で発電した電力を需要地まで輸送する送電線路を建設する工事。日本には送電鉄塔が25万基あり、送電線の総延長は9万㎞に及ぶ。工事箇所が点在し、かつ高所作業を伴うことから一般建設用の大型機械や汎用技術の適用が困難といった特殊性があり、独自の技術者を必要としている。送電線建設技術研究会では、2023年度の講習開始に向け全国への広報活動を含めた準備を進め、今後10年間で1000人の「登録送電線工事基幹技能者」の誕生を目指す。受講資格は「電気工事業」または「とび・土工・コンクリート工事業」のいずれかの許可を受けた事業者の下で送電線工事に携わり、10年以上の実務経験および3年以上の職長経験を有する者、など。
「さく井工事」は、地中を目的の位置まで削孔し、地下水などの地下資源を取り出す工事。地質・水理条件を理解して適切な掘削工法・掘削機械を選定できる能力や、掘り止める深度・スクリーンパイプの設置深度の見極め、最適な材料の選定、取水能力の判定等の状況判断能力、多能工的な判断能力などの技能が求められる。受講要件として、さく井工事業に従事した就業年数が10年以上および職長経験が3年以上で、1級さく井技能士の資格を有する必要がある。全国さく井協会では、23年1月から講習を開始し、今後10年間で1800人の「登録さく井基幹技能者」の誕生を目指していく。
