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【関東整備局】 田中徹副局長インタビュー「国土を未来に継承する広域地方計画策定を」
2022/08/19インタビュー
関東地整発
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就任の抱負を語る田中副局長
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関東地方整備局の田中徹副局長は「首都圏広域地方計画の新計画策定が2022年度から始まっている。中長期の課題と現場で働いている方々をつなげていく方策をつくるもの」とした上で「デジタルの力で人手不足、人口減少、高齢化社会などの課題を乗り越え、社会・経済・文化の持続性を確保し『ゆたかな社会・国土を未来に継承』していく計画を目指したい」と独自の認識を示す
就任の抱負として「人口約4500万人の首都圏の人々に生活と経済と安全の基盤を提供することが整備局の役割。職員、地方公共団体および関係する企業の方々がプロフェッショナルとしての誇りをもって働ける環境を築きたい。そのためには、各方面からの言葉に謙虚に耳を傾けつつ、さまざまな角度から、中長期の課題対応も含めて、一緒に知恵を出していきたい」と決意を述べた。
首都圏広域地方計画では、個別の取り組みとして人口減少に打ち勝つため時間と場所からの解放による新たな価値創造を目指す『スーパー・メガリージョン構想』があり「リニア中央新幹線が予定通り開通すれば、それが計画に必ず入ってくる。2時間圏が広がることで東京圏の活力が大きくなっていく」と説明した。
思い出に残る仕事としては、1995年の阪神・淡路大震災に応急対応した、国土庁防災局防災調整課総括・調整係長のころを挙げる。「現在の内閣危機管理室のような組織で、職員は係長と補佐まで。その上が直接大臣となり、大臣の指示で動いていた。今でこそ首相官邸の機能が強化されているが、当時の組織は『先駆け』だった」と振り返る。
仕事への取り組み方は「職員はそれぞれがプロフェッショナルなわけで、現場の事は現場の職員が一番知っている。上に立つ人が『全て正解』ではなく、上に立つ人は現場の意見をよく聞いて判断すべきだ」と語る。
座右の銘は「次の世代にこの国を継承するのがわれわれの仕事と考えるので『生まれ来る子供たちのために何を語ろう』としている」。
【略歴】たなか・とおる
1990年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻Ⅰ種（土木）、国土庁大都市圏整備局総務課採用。国交省大臣官房総務課企画専門官、中国地方整備局建政部長、復興庁統括官付参事官などを経て6月28日から現職。57歳。東京都目黒区出身。趣味は旅行で、地図を見ながら全国を鉄道で回っている。
