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【建設物価】 全般的に上昇基調が一服／22年度上半期の鋼材価格
2022/09/20業界動向
建設メール
建設物価調査会は、建設物価調査リポートの最新号において、2022年度上半期における鋼材の価格高騰と現況をまとめた。22年上期に鋼材急騰要因となった原料の鉄鉱石や原料炭は、足元で下落に転じている。鉄スクラップも直近で反発しているものの、ロシアのウクライナ侵攻前の水準を下回っている。歴史的高値圏にある鋼材価格は、先行きの気配が「横ばい」の品種が大半となり、全般的に上昇基調が一服し天井感が台頭していると報告した。
鋼材類は、20年半ばごろに原料高を受けたメーカーの値上げにより上昇基調へ転換し、今年に入るとウクライナ情勢の悪化や円安進行から原料価格がさらに上昇し、鋼材急騰局面を迎えた。
主要鋼材の価格動向のうち、鋼矢板（全国）は昨年度からの値上げも含め10カ月連続の市況上伸となり、トン当たりで過去最高値の20万円となった。メーカー値上げ分はおおむね市場に浸透し、先行きは横ばいの見通しに。
H形鋼（東京）は、7カ月連続で上伸。原料価格は軟化傾向にあるが、メーカー各社は販売価格を据え置き、価格維持の姿勢を見せている。ただし、気配は強含みから横ばいへと局面の変化がみられる。
異形棒鋼（東京）は6月に過去最高値まで上昇したが、直近では下落。鉄スクラップの急落を受けて需要家の値引き要求も強まっており、弱基調で推移している。
