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【国交省・経産省】 ダムのU字側溝部で試行／CO2固定化コンクリート
2022/09/30建設時事
建設メール
国土交通省と経済産業省は、CO2を炭酸塩の原料として固定化し収支をマイナスにするコンクリート等の実証に向け、国交省直轄工事におけるダムのU字側溝部を対象に現場で試行する。2050年カーボンニュートラルの実現へ、企業の野心的な挑戦を後押しするために造成された「グリーンイノベーション基金」の支援対象の一つとして技術開発を行ったもの。国交省、経産省、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が連携し、試行的に現場実証を実施することにした。
試行工事は、東北地方整備局発注の「成瀬ダム原石山採取工事（第1期）」（秋田県東成瀬村椿川）で、受注者は大成・佐藤・岩田地崎特定建設工事共同企業体。多様なカルシウム源を用いた炭酸塩化技術の確立に向けた研究開発は、住友大阪セメントが実施している。試行工事では、CO2を固定した炭酸塩を用いて製造したコンクリートによるU字側溝製品を使用して敷設する。側溝延長116mのうち、26m（13本）が対象で、30日から敷設を始める。
今後、試行結果を研究開発に反映させ、CO2を固定化したコンクリートのさらなる研究開発を促すとともに、開発したコンクリートの社会実装を通じて建設現場におけるカーボンニュートラルの実現に取り組んでいく。
