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【生コン情報電子化】 23年度に全国で試行へ／画像解析で品質管理試験
2022/10/17建設時事
建設メール
国土交通省は、コンクリート工における生産性向上の取り組みとして、生コン情報の電子化に向けデジタルカメラなどで撮影した画像を用いたスランプ等の計測による全数確認を行う。現行の品質管理では、生コンの現場受け入れ時にJIS法に基づき6人程度が集まり、生コンの流動性を表すスランプ等の試験を行っているが、カメラ画像解析により、試験を代替えして1人での確認が可能となる。2023年度には全国の直轄工事で30件程度を試行する考えだ。試行結果を踏まえて実施要領を策定し、JIS生コン伝票やコンクリート配合計画書といった帳票類の電子化と併せて、早期の本格運用を目指していく。
試行に当たっては、コンクリート構造物打設時の品質確認において、生コン状況を撮影し、その画像データからスランプ等を計測する。ただし、試行段階では従来のスランプ計測器等による実測も併用して行い、両方のデータを比較して計測精度を検証する方針で、画像計測による計測値は参考扱いとする。
スランプの全数計測に向けては、19年度から内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム（PRISM）を活用して、日本建設業連合会などのコンソーシアムがシュート落下画像の解析とAIを活用したスランプ全数計測の取り組みを進めており、22年度で開発が完了する予定となっている。
23年度の試行では、画像等によるスランプの全数計測が他の企業でも円滑に使えるかどうかを確認する。
