【秋季土木部長等会議】 ICT土工の普及へ課題探る
2016/10/31建設時事
建設メール
公共工事の品質確保促進に向けた取り組みを国土交通省幹部と都道府県・政令市の土木部長が意見交換する秋季ブロック土木部長等会議が1日の北陸を皮切りに全国8ブロックで開催される。関東は11月中旬に開く。
注目のテーマでは、建設現場の生産性革命に向けたi-Constructionの推進があり、先行するICT土工やコンクリート工の生産性向上について、都道府県発注工事で本格的に導入・普及するための課題や対応策を議論する。特にICT土工は一部の県での試行導入にとどまるため、実態を聞いた上で実現可能な課題解決策を一緒に考える。都道府県からはICT土工を導入しない理由として直轄のような大規模土工がないことを挙げる場合も多いが、国交省では小規模土工でも実施できることを説明しながら、試行を促す考え。
品確法運用指針の徹底もテーマとし、施工時期の平準化、適切な設計変更、ダンピング対策、監督・検査の厳格化や合理化に関して意見を交わす。本格運用開始から1年半が経過する中、依然として大きな課題である市町村への趣旨浸透に向けて、発注行政能力の底上げを図るための方策を国交省と都道府県が連携して探る。また、発注者が自らの発注関係事務の取り組み状況を客観的に把握する目安となる全国統一指標も紹介する見通しだ。