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【建設物価】 資材価格は歴史的な高騰／価格動向「目が離せない」
2022/11/16業界動向
建設メール
建設物価調査会は、建設物価調査リポートの最新号において「資材価格が歴史的な高騰、なお注目が必要」と報告した。建設工事で使用される資材の総合的な価格動向を示す建設資材物価指数（10月）は、建設総合全国平均で137・2と前月比で1・7ポイント増加。2020年8月から27カ月連続でプラスとなり、最高値を更新した。直近4カ月は増加幅が縮小傾向で推移していたものの、再び拡大しており、石炭価格上昇の影響を大きく受けたセメント、生コンクリートの上伸が指数上昇に大きな影響を与えた。今後は価格転嫁未達分に加えて、エネルギー価格の上昇分や副資材の値上がり分を含めた値上げ交渉が行われる見通しだが、断続的な値上げに対して需要家の理解がどこまで得られるかなど「各資材・地域ごとの価格動向は目が離せない状況」と分析している。
建設資材価格の上昇傾向が表れ始めた20年6月号（東京）の時点と比較すると、幅広い資材で値上げが進んでおり、この1年間で見ると、異形棒鋼、生コンクリート、コンクリート型枠用合板、電線、ガス管が過去最高値を更新しており「資材価格が歴史的に高騰した1年」と指摘した。ただし、総じて値上げが浸透した資材では踊り場を迎えており、足元では「横ばい」で推移する資材が目立つ。一方、生コンクリート、アスファルト混合物は、原材料高や輸送コストの増加を背景に各地で値上げ交渉が続いており、上げ幅や上伸都市数が拡大している傾向が顕著に出ている。
