見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全国建産連】 価格高騰で柔軟な対応を／専門工事業全国会議開く
2022/12/07業界動向
建設メール
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全国から集まった生の声を国交省に伝えた
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全国建設産業団体連合会（全国建産連、岡野益巳会長）の専門工事業全国会議が7日に都内で開かれた。生産性向上のためのAI・BIM／CIMの活用、建設キャリアアップシステム（CCUS）の活用方法、資機材価格の高騰など、全国8ブロックごとに意見集約した課題や要望を発表し、国土交通省と意見を交換した。資機材価格高騰の関係では、スライド条項運用のスムーズで柔軟な対応、現行の単品スライドによらない新たな契約形態の検討や救済措置を求める声が相次いだ。
冒頭、岡野会長は時間外労働の上限規制が適用される「2024年問題」が喫緊の課題となる中で、生産性向上、技能者の処遇改善、週休2日の確保、長時間労働の是正など「働き方改革を加速する必要がある」と説明。また、CCUSの技能者登録が100万人を超えたことに触れながら、国交省に対して「加入促進のための説明、レベルに応じた適正な処遇と併せて必要経費の補助や支援策をお願いしたい」と要請した。
BIM／CIMの関係では「中小企業には浸透していないので、人材確保・育成が必要」「導入に当たっての費用が大きく、地方の中小企業では人や時間に余裕がなく、導入しても活用が難しい」「大手ゼネコンと地域の建設業、専門工事業で格差の広がりが懸念される」などの意見が寄せられた。
CCUSに関しては「現場の大小に関わらずカードリーダーを設置し、スマートフォン等を利用した活用方法も検討すべき」「キャリアアップカードを作成することにより作業員が得られるメリットが感じられない。給料に反映される気がしない」「県や市町村発注工事の活用モデル工事がなく、入札における優遇措置がばらばらでは普及しないのではないか」「レベルに応じた公共工事設計労務単価の設定が必要」といった指摘が出た。
資機材価格の高騰については「発注時の単価が変動に反映されていない場合のスライド条項の適用において、提出書類等の確認をスムーズに行える対応を」「1億円以下の工事規模では単品スライド適用の結果、1％超分の請求額が少額となる場合が多く、徒労感がある」「官民問わず資材高騰によるスライドができるようにしてほしい」「単に工期中の価格変動を最終清算で吸収できるような新たな契約形態の検討も必要」「単品スライドの1％については撤廃していただきたい」などの意見・要望があった。
