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【CCUS】 新機能追加で確認容易に／週休2日達成や利用状況
2022/12/12建設時事
建設メール
国土交通省が昨年度の補正予算を活用し、改修を進めてきた建設キャリアアップシステム（CCUS）において新たな機能が追加された。今回のシステム改修では、元請け事業者の同意を前提に発注者にIDを付与し、個人情報の保護に留意しつつ、CCUSの画面の一部を確認できる仕組みを整備した。これにより発注者が施工体制台帳、作業員名簿、施工体系図等の帳票のほか、週休2日の達成状況、CCUS利用状況等が確認可能となる。発注者が機能を利用する費用は無料。工期内における技能者の週休2日の達成状況を確認する場合、発注者側は作業日報等の確認作業の負担が減り、受注者側も提出書類が減少するため、受発注者双方にとって負担が軽減される見通しだ。
国交省では、直轄工事で進めているCCUS義務化モデル工事、CCUS活用推奨モデル工事の約300件を対象に、元請け事業者から同意を得た工事より順次、試行を行う考え。
週休2日の達成状況は元請け事業者から提出される作業日報などで確認しており、発注者にとって負担が大きいものの、CCUSで蓄積された就業履歴をもとに週休2日の達成状況が容易に確認できる。国交省では月単位の週休2日実現に向けて各種検討を進めており、新たな機能を用いることでその確認も可能となる。
帳票の確認は▽施工体制台帳▽作業員名簿▽施工体系図▽下請負業者編成表・再下請負通知書▽社会保険加入状況―が可能で、書類の事務の合理化につなげる。週休2日の達成状況を確認する際には、発注者が調査対象年月を入力し、現場閉所とみなす就業履歴数を受発注者が協議・決定した上で数値を入力すると「現場閉所率」を算出できるため、4週8休、4週7休、4週6休といった判定が簡単になる。
国交省では今後、地方自治体に新機能が追加されたことを周知するとともに、民間の発注者を含めて利用を促していく。
