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【直轄道路除雪】 固定的経費の積算／引き続き試行実施
2023/01/30建設時事
建設メール
国土交通省は直轄の道路除雪工における少雪時の固定的経費の積算方法改善へ、新たな方法を試行している。現状では待機費＋出来高のため一定の降雪量があれば問題がない。少雪時は待機費＋出来高による支払いラインに固定的経費を積算（精算時）に計上しようというもの。2021年度から試行したが、積雪量が多かったため実施事例が少なく今後、広く周知しつつ、引き続き試行を進める。
少雪時における除雪工事の積算の試行は、除雪機械の機種や台数に応じて固定的経費（直接工事費分＋間接工事費分）を計上するもの。
現行では、直接工事費は除雪機械の運転時間または運転日数に応じて、出来高（機械損料等）と待機費を算定。試行では固定的経費を▽除雪機械の機種や台数ごとの償却費（1／2）と管理費（保険料、租税公課、格納保管等経費）を積み上げ（円／日）▽除雪体制確保期間（除雪機械の確保期間）（日）－から算定。固定的経費より現行の経費が大きい場合は現行のまま。小さい場合は新たな方式で機械損料の固定的経費を算定する。間接工事費は、直接工事費に対応した間接工事費を率計算。除雪機械が発注者から無償貸与の場合は、直接工事費は無償貸与機械評価額を対象とする。
試行の状況を把握するため、21年度の道路除雪工事受注者に行ったアンケート結果も示した。有効回答件数は286件。
実施について協議して試行実施（試算含む）は3％、協議したが実施しなかった20％。残りの77％は協議していなかった。21年度は積雪量が多かったため、固定的経費に基づく契約変更を行った工事は1件にとどまった。
受注者アンケートの回答は、試算含む試行を実施した工事で、約86％は固定的経費の金額は妥当だったと評価している。また、積算方法に関して約83％が改善すべき点はないと回答。一方、まだ実施していないため改善点の有無を論じることができないとの意見もあった。国交省では、引き続き試行を行い積算方法の改善などにつなげていきたいとしている。
