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【建設DX】 ドローンで生産性向上／小規模建設企業の働き方改革
2023/02/03業界動向
建設メール
クラウド型ドローン測量サービスなどを提供するスカイマティクス（渡邉善太郎社長）は建設DXに関するアンケート調査結果を2日に公表した。小規模企業では働き方改革の取り組みが遅れ、コストと人材不足がDX化のボトルネックであることが分かった。一方で生産性向上に寄与したツールとして比較的安価なドローンが首位となったことも判明した。
調査結果について馬奈木俊介教授（九州大学都市開発センター長）は「建設企業がDX化を進めるためには、初期費用・ランニングコストが安価で誰でも使いこなせるツールが求められている。条件に適したドローンの普及によって、小規模企業を含めた建設業全体の生産性が向上することが期待できる」と分析している。
働き方改革、残業削減の着手について、大手企業の60％が「着手している」と回答した事に対し、小規模企業は同17・8％に留まった。「勤務先のICT化の取組について」は、大規模企業53・5％が満足と答えたのに対して小規模企業は同33・1％と大きく差がついた。ICTツール導入のネックとしては「初期費用」が55・5％と最も高く、「建設ICT導入支援の社内体制の有無」では小規模企業の82・2％が「ない」と回答した。「生産性向上に寄与したツール」ではドローンが23・2％で首位となった。
今回の調査は2022年11月21日から28日まで建設企業役員、社員かつ「測量」、「ICT機器」、「管理職」のいずれかに携わっている全国1039人が回答した。回答者内訳は小規模企業（企業規模1～19人）が304人、中規模企業（同20～299人）が340人、大規模企業（同300人以上）が395人。
