見たもん勝ち ～建設業応援団～
【新労務単価】 技能労働者へ適正水準の賃金を
2023/02/15建設時事
建設メール
国土交通省は14日に公表した新たな設計労務単価などに伴い、発注者側としての都道府県・政令指定都市、建設業者団体、主な民間発注者団体へ「技能労働者の適正な賃金水準の確保」について要請を行った。発注者、元請業者、下請業者それぞれが新労務単価の水準などを踏まえた適正な請負代金による契約を行い、技能労働者の賃金水準の更なる改善が必要と訴えている。
地方公共団体に対しては、新労務単価の早期活用に加え、インフレスライド条項の適用、法定福利費等の適切な支払いと社会保険への加入徹底指導、ダンピング対策の徹底・強化による適正な価格での契約推進、適正な工期設定に伴う必要経費の確保、建設キャリアアップシステムの活用による技能労働者の処遇改善などを要請した。
建設業者団体へは、技能労働者への適正な水準の賃金支払いに加え、新労務単価を踏まえた請負代金額の変更による元・下間、下・再下間における請負契約金額見直しの適切対応、若年入職者の積極的な確保、ダンピング受注の取りやめ徹底、元・下間などを含めた適正な工期の設定・確保と必要経費の確保、建設キャリアアップシステムの活用による技能労働者の処遇改善などを求めている。
民間発注者団体に対しては、公共・民間問わず工事の品質確保には技能労働者の確保・育成が不可欠とし、技能労働者の適正な賃金水準の確保に向けた適正価格による工事発注、法定福利費などの適切な支払いと社会保険への加入徹底、適正な工期設定と必要経費の確保を要望した。
