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【建コン協・橋建協】 3点を提言／今後の橋梁保全のあり方
2023/02/21業界動向
建設メール
建設コンサルタンツ協会（建コン協、野崎秀則会長）と日本橋梁建設協会（橋建協、髙田和彦会長）は15日、共同ワーキンググループ（WG）で検討してきた「今後の橋梁保全事業のあり方に関する懇談会報告書」をまとめた。主要な課題として「技術基準類の整備」「設計者と施工者の役割分担の明確化と連携の強化」「積算体系の整備」の3点について提言している。
「技術基準類の整備」については、橋梁保全事業の市場拡大に合わせて、基準類の整備は進んでいるものの、十分に整備されているとは言えないと指摘。一律に基準を整備する事により、技術の高度化や最適化を阻害しないように留意しながらも既存工法の評価や研究による課題解決を行ったうえで、保全事業を対象とした設計施工基準等の統一のとれた整備が必要としている。
「設計者と施工者の役割分担の明確化と連携の強化」は現在、個別に実施されている調査・設計から施工までの各段階でどのように連携していくかが、今後の課題であり、情報の確実な伝達と共有に向けた取り組みを進めるべきと説いている。
「積算体系の整備」については、近年では改善が進んでいる。しかし実態価格に合ったものになっていない部分もあり、さらなる改善が望まれる点と設計･施工条件が明示されず、受注後の各種変更に対して設計変更が追随しないという2つの問題を提起。保全事業の健全な発展には設計･施工条件の明示、積算単位の明確化などを含めた積算の体系化と、多様な条件に適応するための見積を活用した積算方式の採用などが必要であると進言した。
報告書は両協会のHPに掲載している。
