見たもん勝ち ～建設業応援団～
【積算基準改定】 朝礼、準備体操など／標準歩掛等へ反映
2023/03/01建設時事
建設メール
国土交通省は2023年度の土木工事積算基準改定に関し、時間外労働規制の適用に向けた工事積算等の適正化へ対応を図る。現場での朝礼や準備体操など実作業以外で一日の就業時間に含まれるものについて標準歩掛等に反映させる。
工事現場では、始業段階から、作業指示、KY活動、準備体操、作業準備などを行い、実作業に入る。終業前も後片付けが行われている。これらは一日の就業時間に含まれるもの。そのため、22年度の施工実態調査で、朝礼や準備体操、後片付けなどの実態を把握し、適正なデータで分析するなどして標準歩掛などに反映させる。23年度以降も、施工実態調査を基にして順次、実態を標準歩掛へ適切に反映させる。
一方、路上工事などで常設の作業帯が現場に設けられない工事では、資材基地からの移動時間を考慮した積算が求められている。22年度は移動時間の実態を把握するため、大都市圏の路上工事を中心に実態調査を重点的に実施した。23年度は調査結果を基にして、移動時間を考慮した積算にするための方法を多角的に検討する。イメージは、始業から資材積み込み、現場移動、作業指示、KY活動などに入る。終業時は、後片付け後に現場移動、資材取り卸しで終業となるもの。
