見たもん勝ち ～建設業応援団～
【金融事業説明会】 建設業の未来を／リモート含め30超団体参加
2023/03/03業界動向
建設メール
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国交省の取り組みを説明する堀越課長補佐
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建設業振興基金は3日、2022年度金融事業説明会を開催した。国土交通省不動産・建設経済局建設市場整備課の堀越崇志課長補佐が「建設業における国交省の取り組みについて」、商工組合中央金庫産業調査部の百武伸英次長が「最近の経済金融情勢と建設業の動向」をテーマに講演を行った。また、建設キャリアアップシステム（CCUS）の状況と取り組みについて振興基金側から説明があった。説明会はリモートを含め30を超える団体が参加した。
堀越課長補佐は、担い手の確保、賃金水準、労働日数・労働時間、資材価格といった建設業の現在の課題をあげた。その対応として設計労務単価の改定や地方公共団体発注でのダンピング対策、適切な契約変更の徹底などの環境整備、CCUSのさらなる普及、週休2日の取り組み、施工時期平準化、適正な工期設定、スライド条項などについて取り組みを説明した。
百武次長は内外の経済情勢、業界ごとの景況感などを示すとともに金融情勢を含めた今後の動向を分析。建設業界の景況はやや低下気味とし、従業員の高齢化、資材価格の上昇を経営上の課題にあげる比率が高まっていると話した。資金繰りについては厳しい傾向に転じる見通しだが、銀行の貸出姿勢は総じて容易傾向が続くとした。今後は、カーボンニュートラルなどの新たな分野で温暖化の「緩和策」「適応策」に対応する産業が成長するとみており、建設業がインフラ整備、住宅・建築物産業などの分野でのチャンスが見込まれるとした。
