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【データ連携実装】 建コン協と橋建協が共同宣言へ
2023/04/13業界動向
建設メール
建設コンサルタンツ協会（建コン協）と日本橋梁建設協会（橋建協）は18日に国土交通省立ち合いのもと、橋梁技術のデータ連携実装に向けた共同宣言の署名式を行う。鋼橋の設計段階と施工段階のデータ連携をより一層推進することで、橋梁建設・維持管理に関する生産性の向上を図る。具体的には、自動設計システムと生産情報システムを設計情報属性ファイルにより連携するかたち。
国交省が公共工事の生産性を飛躍的に向上させるためBIM／CIMを原則適用し、3次元モデルの作成・活用とDS（データシェアリング）の実施を進めることとなっている。現在は、ユーザーとして建コン協が自動設計システム、橋建協が生産情報システムを使用。各企業はカスタマイズして使用しているという。
データ連携の展開としては、鋼橋上部工についての自動設計システム内のデータベースに保存されている設計結果や数量の数値情報を共通データフォーマットとして、それぞれ設計情報属性ファイルに取り込み、出力することで、後工程の積算や自動原寸・生産計画などへの活用を図る。また、ベンダーのソフト開発も促進する考え。
鋼橋のデータ連携実装に向けては2023～24年度の2カ年を期間に、両者で共同開発の覚書を締結、検討の体制について方向性を固めている。
国交省のBIM／CIM推進委員会では、両者と国交省間でプロジェクトチーム（PT）を構成し、データ連携の検討を進めるとされている。PTを円滑に進め、データ連携実装を早期に実現するため、活用検討ワーキンググループ（WG）と、その下に設計と施工の2タスクフォース（TF）を設置する。
活用検討WGは両者とベンダーで構成。活動方針の業界間調整、情報共有を担う。設計TFは、3次元モデルの利活用を目的としたニーズ調査とその後の実装推進、試行業務の調整と情報共有、分析を担う。施工TFはシステム実装と効果検証などを行う。
鋼橋工事では、これまでもi-Bridge活用工事などでICTの活用、3次元モデルなどの活用による設計・製作・施工の合理化を図ってきている。
