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【舗装マネジメント】 xROAD活用へ／補修設計コンサル委託
2023/05/30建設時事
建設メール
国土交通省は道路舗装の長寿命化、予防保全に向けて、デジタル技術を積極的に導入し、データを分析・活用するなどの「xROADを活用した次世代の舗装マネジメント1・0」を示した。逐次バージョンアップを図る方針。また、舗装修繕の設計段階での検討充実へ、段階的に設計をコンサル委託してライフサイクルコストの最小化を図る。加えて、舗装の技術基準（省令）改定方針を年度内に示すほか、国交省登録資格に舗装設計の追加も検討する構え。
舗装補修に関しては、道路管理者が行う点検で、ひび割れ率が40％超、わだち掘れ量が40㎜以上程度、乗り心地の指標から診断を行っている。修繕区分で、使用目標年数に比べて表層が早期劣化している場合は路盤や路床まで劣化している。目標年数より劣化の進行が遅ければ路盤以下は健全だと想定して対応している。なお、点検頻度は、高速道路や直轄国道、一部補助国道など大型車通行量が多い道路は損傷の進行が早いため、5年に1回以上となっている。
点検も今後は、AIやICTを活用した機器で行う方向に転換していく。3指標の計測機器の性能評価を行いカタログ化しており、直轄では原則、カタログの中で一定水準以上の技術を使用することとしている。
道路データのプラットフォーム「xROAD」は、舗装の定期点検結果をデータベースに納めており、直轄の点検結果は公開されている。また、大縮尺地図の道路基盤地図や道路台帳附図も年度内に公開する予定で、道路基盤地図などに点検結果を重ね合わせ、舗装の状態把握、修繕の優先順位抽出が容易になる。さらに、予防保全型メンテナンスの実施へ、道路管理者向けの見える化アプリの開発を急ぐ。なお、道路基盤地図等管理運営機関については公募が行われ国土技術研究センターを選定している。
xROADで得られた知見を生かすため、修繕設計段階での検討充実が必要。段階的にコンサルへ発注を増やす。設計段階で、新技術・新材料の採用、Co舗装、As舗装の選択などの検討を行い、最適な舗装修繕設計を積み重ね、舗装使用目標年数の長期化を目指す。長期化できれば、修繕サイクルも伸び、カーボンユートラルにもつながる。
