見たもん勝ち ～建設業応援団～
【中建審】 実効性ある制度求め／中間とりまとめ受け審議
2023/10/04建設時事
建設メール
 |
|
中間とりまとめで議論した中建審総会
|
国土交通省は3日、中央建設業審議会を開催し最近の建設業を巡る状況と基本問題小委員会の中間とりまとめについて報告した。中間とりまとめに対してはおおむね好意的な声が多いものの、制度改正においては実効性の確保や、具体的な工期、賃金行き渡りなどについて実効性のある制度設計を求める声、標準労務費はじめ具体的な検討の際には業界の意見をぜひ十分に勘案してほしいとの意見があがった。
塩見英之不動産・建設経済局長は、あいさつで「法制度を中心とした制度的対応は業界の今後の行動を大きく変えていく上で大変大きなテーマである」との認識を示し、基本問題小委員会の中間とりまとめについて忌憚のない意見を求めるとともに「必要な法制度、法制度以外にもさまざまな政策などまだまだ充実させていかなければならないこともたくさんあると思う。委員からの意見を今後の参考にさせていただきたい」と語った。
国交省側から基本問題小委員会のとりまとめ内容について説明があった。国交省では今後、制度改正に向けた諸々の作業、検討作業を進めていく。法改正、さまざまな基準類の改正、ガイドラインなどで対応する分類や是正措置を講じていくための体制整備なども含め、とりまとめ内容の具体化を図る。
各委員からの意見が出され、国交省側からの回答を受けつつ進行した。
特に工期の基準の改正の提言、生産性向上の具体的な好事例を示しながら対応していくなど具体的な意見があった。制度改正に当たっては、実効性の確保についての意見が多かった。工期、賃金行き渡りなどについてさらに検討していく中で、国交省側は委員の指導をお願いすると話している。
