見たもん勝ち ～建設業応援団～
【安全見える化大会】 安衛規則改正へ対応／労災死亡者30％減目指す
2023/10/19業界動向
建設メール
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近藤理事長
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全国仮設安全事業協同組合（アクセス、近藤昌三理事長）は18日、2023年度安全見える化大会を東京都港区の建築会館で開催し、330人が参加した。アクセスとして建設業の労働災害による死亡者数を5年間で30％減を目指すことを表明。大会決議では労働安全衛生規則の改正によって10月より足場点検のための点検者の指名と氏名の記録と保存が義務化されたことや24年度から本足場の使用原則化の周知拡大、下請業者の安全衛生経費確保などに取り組むとした。
近藤理事長は開会に当たり「厚生労働省は第14次労働災害防止計画において今年から5年間で建設業の死亡者を15％減らすことを目標としているが、アクセスは30％減を目指す。高い目標のように思われるが、かつてイタリアはローマオリンピックの開催に向け、5年間で労働災害による死亡者の半減に取り組み、見事に成功させた。われわれもその例に倣って活動していく」と意気込みを示した。
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330人が参集
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大会決議はアクセス青年部によって読み上げられた。政府と国会へ要望として▽手すり先行足場採用のさらなる促進のため「手すり先行工法に関するガイドライン」を早期に改正し、行政による見える形での周知・指導とフォローの徹底▽安全点検実施者の責任明確化に伴い、点検実施者は「仮設安全監理者」など十分な知識・経験を有する4要件のいずれかの資格を有するものを引き続き推奨するなど、監督行政当局による見える形での指導の徹底▽足場工事の安全衛生経費について、確認表を踏まえた標準見積書の策定準備を急ぐとともに、下請負人にまで確実に経費が支払われる仕組みを構築すること―の3点に、アクセスとして▽足場点検の真のプロフェッショナルとしての「仮設安全監理者」の育成・強化、リスキングおよびリーダー養成に組合員一丸となって取り組むこと―の宣誓を加えた4点が決議された。
大会の屋外展示では墜落・転落事故防止に効果を発揮する安全機材や等身大の人形を使った墜落実験などが展示された。
