見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 職場環境改善の加速を／けんせつ小町活躍推進計画
2023/10/25業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連、宮本洋一会長）のけんせつ小町委員会は20日、女性の働く環境整備を目指す「けんせつ小町活躍推進計画」の施策を加速させるため、会員企業に対し依頼状を発出した。この計画は2020年度から24年末までの5年間で目標を定め、建設業の職場環境改善を進めるもの。
依頼状では▽「けんせつ小町活躍推進計画」を踏まえた具体的計画の策定と実行▽経営トップのリーダーシップの下で取り組みの推進▽「推進体制・担当（役員）」の明確化―の3点を要請している。
「建設業における女性の活躍推進に関するフォローアップアンケート調査報告書」によると、女性技術者比率は目標10％に対し8・2％と好調であるが、現場の女性用トイレ設置率は目標100％に対して72％、女性用更衣室の設置率は同じく目標100％に対し49・3％と厳しい数値となった。会員企業内の推進体制については「経営トップのリーダーシップの下で取り組みを推進している」のは62・1％と過半数になったが、「具体的な女性活躍支援の計画を策定した」のは47・1％と半数弱となり、「明確な推進体制・担当（役員）を整備している」回答者は31％に留まった。現状では目標の一部が未達となる可能性が高く、会員企業に対し施策推進の強化を働きかけた。
けんせつ小町委員会は12月1日付で専門部会の再編を行い、より機能的に建設業界の女性活躍を推進する。また委員会の活動として、10月に女性用トイレや更衣室の設置の助成制度活用を促すリーフレットを作成したほか、けんせつ小町の活動を紹介するパンフレットの作成や24年2月27日にけんせつ小町フォーラムを開催するなど、建設業における女性の入職・定着・活躍のさらなる推進を目指す。
